在宅医療だからできる「薬の断捨離」
薬が“いつの間にか増えていく”という現実
高齢になるにつれ、整形外科・内科・皮膚科など、複数の医療機関へ通う場面が増えていきます。その結果、薬が10種類以上になることも珍しくありません。
腰痛には痛み止め
血圧には降圧剤
胃には胃薬
便秘には便秘薬…
こうして“気づいたら薬が増えていた”というケースは多く、在宅医療の現場でもよく見られます。
しかし_実はこの“薬の多さ”そのものが、体調を崩す原因になっていることがあります。
その整理を、訪問診療では「薬の断捨離(ポリファーマシーの解消)」として積極的に行っています。
腰痛には痛み止め
血圧には降圧剤
胃には胃薬
便秘には便秘薬…
こうして“気づいたら薬が増えていた”というケースは多く、在宅医療の現場でもよく見られます。
しかし_実はこの“薬の多さ”そのものが、体調を崩す原因になっていることがあります。
その整理を、訪問診療では「薬の断捨離(ポリファーマシーの解消)」として積極的に行っています。
薬を減らしたら「食欲が出て元気になった」
ある患者さんの例です。
整形外科・内科など複数の科へ通っていたため、薬は10種類以上。訪問診療に切り替わり、食欲低下が続いていましたが、腰痛も落ち着いてきたため、医師が思い切って薬を順番に減らしてみることにしました。
すると__
という変化が起きました。
原因は、一つひとつの薬に大きな問題があったわけではありません。
少しずつの副作用が積み重なり、全体として大きな負担になっていたのです。
訪問診療では、もし症状が戻ればすぐに再訪問して調整できるため、「減らす」という選択肢がとりやすいのです。
整形外科・内科など複数の科へ通っていたため、薬は10種類以上。訪問診療に切り替わり、食欲低下が続いていましたが、腰痛も落ち着いてきたため、医師が思い切って薬を順番に減らしてみることにしました。
すると__
- 2週間ほどで食事量が回復
- 顔色も明るくなり
- 体力が戻ってきた
という変化が起きました。
原因は、一つひとつの薬に大きな問題があったわけではありません。
少しずつの副作用が積み重なり、全体として大きな負担になっていたのです。
訪問診療では、もし症状が戻ればすぐに再訪問して調整できるため、「減らす」という選択肢がとりやすいのです。
薬をやめたら“腎臓の数値が改善した”ことも
印象的なケースとして、腎不全末期で「お看取りを考えましょう」と話していた患者さんがいました。
薬の多さが負担になるため、思い切ってほとんどの薬を中止したところ__
異常値だった腎臓の数値(クレアチニン)が正常化 ⇨ 体調が改善 ⇨ その後4年以上元気に生活
という驚くべき変化が見られました。
もちろんすべての人に起こるわけではありませんが、薬を減らすことが体の負担を軽くするのは確かです。
薬の多さが負担になるため、思い切ってほとんどの薬を中止したところ__
異常値だった腎臓の数値(クレアチニン)が正常化 ⇨ 体調が改善 ⇨ その後4年以上元気に生活
という驚くべき変化が見られました。
もちろんすべての人に起こるわけではありませんが、薬を減らすことが体の負担を軽くするのは確かです。
なぜ薬が多いと負担になるのか
高齢者では、
さらに、痛み止めで胃が荒れる→胃薬が追加
胃薬で腸が動きにくくなる→便秘薬が追加
のように、“薬の副作用を別の薬で対応する”という悪循環に陥ることも。
訪問診療は、生活全体を見ながら薬の必要性を判断できるため、この連鎖を断ち切るきっかけになります。
- 体重が減る
- 食事量が減る
- 筋力や臓器の働きが落ちる
さらに、痛み止めで胃が荒れる→胃薬が追加
胃薬で腸が動きにくくなる→便秘薬が追加
のように、“薬の副作用を別の薬で対応する”という悪循環に陥ることも。
訪問診療は、生活全体を見ながら薬の必要性を判断できるため、この連鎖を断ち切るきっかけになります。
なぜ訪問診療だと薬を減らしやすいのか
外来では、薬を減らすと通院頻度が下がるため、どうしても「薬を続けましょう」という流れになりがちです。
一方、訪問診療では、症状が不安ならすぐ診に行ける、家の中の変化から体調を細かく把握できる、最後まで伴走できるという特徴があるため、減薬(薬を減らす判断)をしやすい環境と言えます。
また、終末期には新たに必要となる薬(痛み止め・苦痛緩和など)が増える時期があります。
そのときに備えても、“今飲む必要のない薬を減らしておく”ことはとても重要です。
一方、訪問診療では、症状が不安ならすぐ診に行ける、家の中の変化から体調を細かく把握できる、最後まで伴走できるという特徴があるため、減薬(薬を減らす判断)をしやすい環境と言えます。
また、終末期には新たに必要となる薬(痛み止め・苦痛緩和など)が増える時期があります。
そのときに備えても、“今飲む必要のない薬を減らしておく”ことはとても重要です。
薬を減らすことは「生活の質を上げること」
薬の断捨離とは、単に薬を減らす作業ではありません。
といった、生活そのものの質を上げるきっかけとなります。
「薬が多くて、かえって元気がない気がする」「親の薬が10種類以上…これって普通?」
そんな不安がある方は、一度“薬の見直し”を考えてみる価値があります。
在宅医療は、そのための心強い選択肢です。
- 食事が美味しくなる
- 眠れるようになる
- 気力が戻る
- 便秘が改善
- 活動量が上がる
といった、生活そのものの質を上げるきっかけとなります。
「薬が多くて、かえって元気がない気がする」「親の薬が10種類以上…これって普通?」
そんな不安がある方は、一度“薬の見直し”を考えてみる価値があります。
在宅医療は、そのための心強い選択肢です。
おわりに
薬は正しく使えば大きな助けになりますが、“飲み続けること”が目的になってはいけません。
その人の生活、体力、食事量、そして「どう生きたいか」。
訪問診療は、これらを総合的に見ながら薬を整えていく医療です。
「薬を減らしたら、生活が軽くなった」そんな患者さんを、私たちは何度も見てきました。
これからも、ひとりひとりの“その人らしい暮らし”を支える医療を届けていきたいと思います。
その人の生活、体力、食事量、そして「どう生きたいか」。
訪問診療は、これらを総合的に見ながら薬を整えていく医療です。
「薬を減らしたら、生活が軽くなった」そんな患者さんを、私たちは何度も見てきました。
これからも、ひとりひとりの“その人らしい暮らし”を支える医療を届けていきたいと思います。

